2020-12-31
カテゴリー:ステンレスのこと, 未分類

ステンレス329J1、SUS329J1ステンレス製機器の回収案件

愛知県、名古屋市、ステンレス、スクラップ、回収の山下商店、山下です。

ステンレス329J1、SUS329J1の代表成分は、

基本組成比が25Cr-4.5Ni-2Mo、二相組織(オーステナイト・フェライト)を持つステンレスで、

耐酸性、耐孔食性に優れ、高い強度を持つ鋼種です。耐海水性もあります。

 

二相組織(オーステナイト・フェライト)

鉄の代表的な金属組織(結晶の集合体)は、「フェライト」「オー
ステナイト」「マルテンサイト」の3つだ。
「フェライト」は炭素をほとんど含まない軟らかく変形しやすい
組織を持つ。「オーステナイト」は、純鉄の場合では、通常、高温
状態(約1,000℃)で現れ、常温では存在しない組織で、最大2%ま
で炭素を含むことができる。「マルテンサイト」は、オーステナイ
トを急激に冷やした場合に生じる組織で、炭素を過剰に含んでいて
硬くてもろい。
ステンレス鋼は、常温でこれらの組織をそれぞれ安定させること
が可能だ。ステンレス鋼も「フェライト系(17%クロムなど)」「オ
ーステナイト系(18%クロム-8%ニッケルなど)」および「マルテ
ンサイト系(12%クロムなど)」の3つに大別される。それ
ぞれ独自に開発され、1912年頃ほぼ同時に誕生した。

 

基本組成比が25Cr-4.5Ni-2Mo、二相組織(オーステナイト・フェライト)を持つステンレスです。

二相系ステンレス鋼とは、その金属組織がオーステナイト相とフェライト相を約50%の割合で形成されており、

オーステナイト系ステンレス鋼の持つ優れた低音靭性と

フェライト系ステンレス鋼の持つ優れた耐応力腐食割れ(SCC)性を兼ね備えたステンレス鋼です。

また、オーステナイト系ステンレス鋼やフェライト系ステンレス鋼と比較し強度が非常に高いという特徴も有しております。

SUS329J1は優れた耐海水性を有し、海水中で使用可能です。

冷間加工によりHv500が得られ、また析出硬化熱処理でさらに硬度アップが可能です。

優れた強度と耐食性、特に塩化物環境下での耐食性、すき間腐食性を有していることから、

化学プラントや海水機器等の幅広い用途で使用されています。 またSUS329J4の属する二相系ステンレス鋼は、

例えばSUS304のようなオーステナイト系ステンレス鋼よりNi含有量が低く、昨年までのNi価格高騰の 影響を受けにくいため、

強度および耐食性が優れる二相系ステンレス鋼の注目度が高まり、需要の拡大が顕著です。

二相系ステンレス鋼は高強度、高耐食性を併せ持ち、特に耐孔食性についてはオーステナイト系鋼種よりも大変優れています。

これらの優れた特性を活かして、二相系ステンレス鋼は化学プラント配管、

海水機器用部品、海水淡水環境で使用されるポンプ、バルブ、遠心分離機、水門等に用いられています。

特殊バルブを使用した機器に使われることもあります。

304ステンレスよりも、ステンレス329J1は、引き取り価格が低いので、注意が必要です。

 

 

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