2021-03-02
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対象物に適切な熱処理を行う事によって変化してしまった 結晶構造を元通りにする事が可能になります

愛知県、名古屋市、ステンレス、スクラップ、回収の山下商店、山下です。

結晶構造の違いは、材料特性の違いにも現れる。金属は転位と
呼ばれる線状の欠陥が移動することにより、欠陥のない結晶より
はるかに小さい力で変形する。これをすべり変形という。転位は、
特定の方向を向いた面の上を移動する。体心立方格子(フェライ
ト系およびマルテンサイト系)では、動きやすいすべり系(すべ
り面と方向の組み合わせ)が多いため、一つの面に障害物があっ
ても他の面の上を動くことができる。
一方、オーステナイト系ステンレス鋼に見られる面心立方格子
では、すべり系が少なく、その面に障害物があると転位が動きに
くくなってしまうため、硬くなる。加えてオーステナイト系ステ
ンレス鋼は、加工によってオーステナイトの一部が硬いマルテン
サイトに変態する。これらのため、オーステナイト系ステンレス
鋼はステンレス鋼の中でも非常に大きな加工硬化を生じることか
ら、より大きな力を用いることを前提に、高い伸びを示す(*1)。
面心立方格子は、極低温でも靭性(粘り強さ)が低下せずもろ

くならない。体心立方格子は極低温ではもろくなる。そのため、
極低温環境の液化天然ガスタンクや超伝導設備などには、面心立
方格子のオーステナイト系ステンレス鋼が使われている。またオ
ーステナイト系ステンレス鋼は高温での強度も高く、熱交換機や
自動車のフレキ管など高温環境でも使用される。

オーステナイト系ステンレスは加工を行う際の応力が原因で内部結晶構造に変化が生じ、

材料の一部分が磁性ありの結晶構造になってしまう場合があります。

材料の内部結晶構造が変化してしまった場合、

磁気の作用を応用した消磁方法では磁性ありに変化してしまった結晶構造を

再び非磁性の性質に改善する事は出来ません。

現在のところ最も有効な対処方法は熱処理です。

対象物に適切な熱処理を行う事によって変化してしまった

結晶構造を元通りにする事が可能になります。

 

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