2021-02-18
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310Sステンレス耐熱鋼焼き入れ台の持ち込み。

ステンレス310 s 熱処理用の棚

 ステンレス310 sは、耐熱性が高いと言われていますが、熱処理に使われる耐熱用の台にも使われています。

ハニカム構造になった網目のすき間ですが、部品を一つ一つ設置するスペースです。

さまざまな種類の部品をこのすき間に入れて、長い時間をかけて熱処理を行うのです。

 

写真のステンレスの台ですが、以前に、不要となった在庫品をお客様からお持込みいただいたものになります。

ステンレスは、耐食性を向上させる目的で、クロム又はクロムとニッケルを含有させた合金鋼。
一般にはクロムの含有量が約10.5%以上の鋼をステンレス鋼といい、主としてその組織によって、マルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系、オーステナイト・フェライト系及び析出硬化系の五つに分類されます。

耐熱鋼

高温における各種環境で耐酸化性、耐高温腐食性又は高温強度を保持する合金鋼。
数%以上のクロムのほか、ニッケル、コバルト、タングステンその他の合金元素を含むことが多く、主としてその組織によって、マルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系、及び析出硬化系の四つに分類されます。なお、合金元素の総量が約50%を超える場合、一般に超耐熱合金又は耐熱合金もしくは単に超合金と呼ばれます。

定義に示されているように、ステンレス鋼は常温における様々な環境下での耐食性を高めることを主目的としていますが、鋼の耐食性を高める主元素であるクロムは高温における耐酸化性を高める元素でもあります。
また、クロム以外の耐食性を高める元素にはニッケル、モリブデン、ニオブ等がありますが、これらの元素は高温強度を高める元素でもあります。

このようにステンレス鋼に含まれる耐食性を高める元素は、一方では耐熱性をも高める元素でもあります。
即ちステンレス鋼は耐熱鋼でもあると言っても過言ではありません。

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